【僕の声が聞こえてたら】男「良いニュースと悪いニュースがあるんだけど」彼女「・・・悪いニュースって?」。病弱な男は、彼女の為に真実を語れるのか・・・そして、病魔に冒された男が彼女に伝えたこととは・・・・

「ありがとうございました」

 

僕は椅子から立ち上がり、医者に背を向けて言った。

 

こんなところ、もう二度と来ない。

 

「気を落とさないでほしい。きっと助かる方法はある」

 

医者はしゃがれた声で、なぐさめるように無責任なことを言う。

 

どうも業務的な発言に聞こえるのは、

 

僕の気分が最悪に近いだからだろうか。

 

もう医者の顔を見たくなかったので、

 

「そうですね」と適当にあしらい、

 

振り返らずに早足で診察室を出た。

 

夢を見ているような気分だ。まさに悪夢だ。

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